教員採用試験 論作文対策「主体的・対話的で深い学びの実現」

主体的・対話的で深い学びを実現するために、あなたはどのような授業を行いたいと考えていますか?

 

社会が大きく変化している中、子供たちが社会で生き抜く力を身につけるためには、先行き不透明な中でも、子供たちが自分で進むべき道を決めて行動できる子供たちの主体的・対話的で深い学びが求められている。その実現のために、私は、生徒の知的好奇心を刺激し、学んだことから次の興味・関心を湧き立てるような授業を展開したいと考えている。

 

私の考える主体的・対話的で深い学びとは、子供自らが学習について興味をもって、自分からその知的好奇心を満足させるために学習を行うことである。子どもたちにそのような姿勢を身につけさせるためには、「分からない」、「どうして?」からの「分かった!」を生み出す授業を行うだけでなく、授業終了後も次の疑問を引き起こすような授業づくりが必要になると考えている。

 

そこで、各授業において、その授業の中心となる「疑問」を設定し、先生が一方的に教えるのでなく、生徒と一緒にその疑問を解消するために考えることを実践していきたい。共通の疑問を設定することで、自然と疑問に対する主体性と疑問の答えにたどり着くまでの対話が生まれると考えたからである。そうして辿り着いた答えには、生徒自らが考えた結果の「分かった!」という成功体験につながると考えている。こういった成功体験は、次の興味・関心へのきっかけにもなる。

 

子供は元来、興味・関心のあることについて主体的に取り組む姿勢がある。

そのことに気づいたのは自分自身の子育て経験からだ。子供とレゴで見立て遊びをしている時、うまく質問を投げかけながら、進めると子供は自ら進んで次々とレゴをつくりあげた。こうした経験から、必要なのは初めの疑問の設定、興味・関心への導入こそが重要だと感じた。

私は、生徒の興味・関心を引き起こす授業を実践することで、生徒に世の中の仕組みや、社会の裏側に興味・関心を抱き、自分が疑問に思ったことの解決に対して主体的に学んでいこうという姿勢が身につけさせたい。

 

そんな授業を展開するためには、私が担当する教科と社会・自然との関係について常日頃から考え、疑問を設定する力を身につけたいと思っている。実際に、私はブログで野菜作りの活動をしながら、野菜作りで見られる植物の現象について疑問を設定し、生物学の知識で答えを出すということを自身のブログで展開している。このような活動を通じて、疑問の設定の力を身につけ、授業の改善に役立てていきたい。